Radical Angler's Talk

吐く息は白く・・・

先週の週末、暖かい一日だったんだけど、家族サービスに出かけた先で狂い咲きの桜を見つけた。秋の空に桜の花は、春以上に栄えているように思えた。
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そして今日はかなりシビレル展開になったのである。

僕が知る限りこのポイントで一番優位な、つまりでかい魚がつく場所。そこでモッコリと顔を出してベイトを捕食するヤツがいたのである。それはシルエットでしかなかったのだけれど、それでもかなりのサイズと思われた。「今年の魚はこれだ!」と、そんな予感があった。

一発で決めなければならない。うまく流せれば反応させることはたぶんできる。問題はフックアップ。残念ながら僕の技術では多少の悪あがきはできるものの、最終的には運任せでしかない。

風が強い。

昨日までの感覚ではルアーは思った場所には落ちないだろう。下流に下ってテストキャストをする。うん、こんなもんだ。もう一度定位置に戻ってタイミングをうかがう。いつの間にか息をするのを忘れていた。「今だ!」と思った瞬間にキャスト。あ、ちょっと手前に落ちた! なすすべなくルアーを流す。「なんとか見逃してくれ!」と思った瞬間、かなり重量感のある水柱。そして波紋が消えても僕のロッドには何の手応えもなかった。失敗。

プハァ~ッと息を吐き出す。吐き出した息は白かった。ふと気がつくと風が止まっていた。もう一度ホォ~ッと息を吐き出してみた。やっぱり吐く息は白かった。

シーバスハンティング。来週末に大分へやってくる古山大兄の本のタイトルが浮かんだ。そう、これはハンティングだ。一投にすべてを賭ける、息が止まるような、心臓がバクバクするような、掛け値なしの一発勝負。

その一投で帰ることにした。続けていれば釣れるかもしれない。でも、それは今やりたい釣りじゃない。明日も、明後日もチャンスはある。そういう意味では一発勝負ではないか・・・(^^;

風が吹いて急に冷え込んだ。いつもの通勤スタイルではさすがにちょっとつらい。明日からは上着をもう1枚、車の中に積んでおくことにしよう。今日のところはそういう釣りができる自分の境遇に感謝。
by rionpapa | 2006-10-24 22:58 | Salt