Radical Angler's Talk

痛恨・・・その1

「魚が出たけど乗らなかった・・・。」ほとんどは釣り師の側に責任がある。かく言う僕も何度そういう経験をしたか・・・。中でも極めつけは数年前の竹田でのことだった。

解禁前のリサーチで、僕はその魚を見つけていた。有名なババァポイント、釣り師がポイントを狙う右岸にちょこっと頭を出した石がある。ヤツは毎日決まって4時半頃になると、そこで派手なスプラッシュライズをぶちかましていた。ご存じの通り、ほとんど流れのないエリアで、ヤツは定位するのではなく、クルージング(といっても極めて狭い範囲だったようだが)しながら数度ライズを繰り返すのだが、ほんの数回でそれは必ず終わった。少なくとも僕にとっては「竹田では釣ったことのないサイズ」だった。ライズの音はパシャではなく、バシャでもなく、ガボッて感じだった。最初は鯉じゃないかと思ったほどである。でも、何度目かのライズで銀色の姿が見えた。間違いなくエノハのようだった。2月の中頃に見つけてその後都合5回、その魚を確かめるためだけに竹田に通った。双眼鏡を片手にハッチを確認する。そして作戦を考えた。

さて、解禁日、当然僕の頭の中にはその魚しかなかった。とりあえずライズを取って初日は出したんだけど、そんなのは眼中になく、僕は時計ばかりを気にしていた。それともう一つ、今までやつが自由に行き来していたであろうそのエリアに人が入れ替わり立ち替わり立ち込むわけで、それでやつがご機嫌を損ねるんじゃないかと、それだけが心配だった。

そして日も傾き、その30分くらい前から幸い釣り人はそのエリアにはいなかった。僕はかなり離れた場所でただただその場所を凝視していた。ついに4時半。いきなり水面が割れた。間違いなくやつだった。おそらく下流の深みからこの浅場にさしてきているはずである。次のライズを確認したらポジションを取ろうと思っていた。

しかし、その日はその1回きりでライズは終わった。

(続く)
by rionpapa | 2006-02-22 22:17 | Fresh